オライビ / ティンガルーダ
PECF-1009 / 09.01.21 on sale / 13tracks / felicity cap-85 / 税込価格 ¥2,500
ライナーノーツ:高木正勝
聖なる小鳥が羽ばたくような、さえずるような。そんな感じのセカンド・ソロアルバム。
01. Phill
02. pino pino
03. kirim
04. DOKUTU
05. El wak to
06. wood
07. Eisa
08. 3suits
09. Unicorn sky
10. kaf
11. tap
12. FUNE
13. Soil
OLAibiが紡ぎ出すリズムを聴いていると、物語を読んでもらっている気分になる。それは人間がどうしたこうしたの物語ではない気がする。
高木 正勝
(ライナーノーツより一部抜粋)
ときに激しく、ときに優しく。たった一人の奏者が描き出す世界の何と大きなことか。 確かな技術に裏打ちされた演奏、打楽器群プラスα。 卓越した技術と音楽性。客演陣を迎えながらも基本的には独演状態のマルチ・インストゥルメンタリスト、OLAibi。 音楽的な幅も広がり、新しい方向性を窺わせるサウンドスケープ。ファーストアルバム「Humming moon drip」に比べてオルガンの導入など、エレクトロニックな音処理が目立ち、存在感のあるガムラン演奏がアクセントになっています。彼女が展開する音楽的スペクトラム。セカンド「tingaruda」はいわゆる、アフリカ音楽とファンクのリズム・ケミストリーをさらに推し進め、ハイブリッドなエスノポップを確立した力作となりました。 音数を切り詰め、間を生かした演奏は思いのほかポップ。奔放に見えながら、実は緻密に計算され、大胆に構築されたリズムの多彩さ。間に美学を見出しているかのような隙間の多い演奏の中に複雑な高揚感やエキゾチシズムを感じ取る事が出来ます。明確なメロディを演奏するというわけではなく、曲ごとにアイデアや全体のトーンを決めた上で縦横無尽、気ままに行き交う自由な表情。躍動的な側面と実験的なチャレンジを絶妙のバランスで溶け込ませた仕上がり。独創的な楽曲を彩るサウンドの流れがとても滑らかです。ただし、主役がリズム楽器という性格上、演奏自体はストイック。しかし流麗。そして、ヒューマン。音楽の展開に合わせて瞬時に必要な楽器を取り上げて演奏しているようでありながらも再現可能な綿密なアンサンブル。また、そこに込められた音の奥行きの雄大さはある意味で環境音楽のようでもあり、アートコアな作品でもあり。手探りで獲得した素朴なオリジナリティが魅力です。個性的なアイデアが盛り込まれたフォークロア的手作り音楽。一種、原始的で土着的、且つ肉体的な音楽をコンテンポラリーな手法で蘇生させた、現代的な伝統主義とも言える新鮮で印象的な内容。あまり構えず、オープンな気持ちでお楽しみ下さい。 他にはない手触り、耳ざわり。傑作です。
●OLAibi プロフィール
ボアダムズのYoshimi率いるバンドooiooのドラム、パーカッショニストとして、国内外で幅広く活動中。
1995年から今や伝説的なサイケセッションバンドAOAで5年以上パフォーマンスし、FujiROCK-festival、レインボー2000/etc様々な野外イベントを大いに盛り上げた。また、4枚のアルバムをリリースしている(conma)。
現在は、ooioo以外にも、ピアニストでMuseum of plateの塚本サイコとのユニットmeleで、NHK教育TV、エキナカecute、浅野忠信主演映画等の制作や、ピアニストで映像作家の高木正勝との制作、共演。UAとの音楽制作や作品参加等々、精力的に行っている。近年の参加作品の中には、映画「乱歩地獄」のサントラ、UA「golden green」、絵本「きのびびのき」(BEAMSレコード)音楽、OOIOO「TAIGA」、高木正勝「Private public」等がある。秋にはパシモンホールにて、高木正勝との共演も控えている。
OLAibi自信のclothプロジェクト「OLAibi cloth」にて、ショーと音のイベントやアルバム発売に基づいたTシャツ等の制作も予定。
前作「Humming moon drip」では、ハンドドラム(コンガ、ジェンベ、ブカラブ)に重点を置き、全ての太鼓に音程を付けてメロディラインからベースラインまで、全て太鼓のみでの表現に成功。その上にyoshimiがスパイスを加え、従来の太鼓物の観念をひっくり返すような、"太鼓の歌物"というべきジャンルを確立。ミュージシャンやDJの間でも話題に。今作は、OLAibi自身が声から太鼓まで、ほぼ1人で作り出し、様々な楽器(カリンバ、ギター、オルガン、笛...)を打楽器的アプローチで取り入れる。不思議なポップさと土着的アバンギャルド、エスニックなミニマリズムが凝縮され、更なる進化を遂げた聞き応えのある作品となりました。
